【GOOD DESIGN AWARD 2024 受賞のお知らせ】
この度FOLK FOLK Gardenは「GOOD DESIGN AWARD 2024」を「ユニット18-02コミュニティづくりの取り組み・活動の部門」にて受賞いたしました。
皆様のご支援のもと、公園として開放できたFOLK FOLK Garden。
Good Design Awardにもし受賞することができたら、ご支援いただいた皆様、地域の皆様、関係者の皆様に、また喜んでいただけるのではないか、と代表の東山と相談し応募に至りました。
応募に至り、FOLK FOLK Gardenのコンセプトを見返し文章化することにより、さらに公園をこの地域につくってよかったと思うばかり。
さらにはこれらのコンセプトを、公園を利用してくださる皆様が体現してくれている現状。平日にも関わらず放課後に子どもたちは集まり、休日にはご家族で過ごしていただいたり、結婚式も執り行われるFOLK FOLK Garden。
見たかった景色がそこにはあります。
ただ、今ある姿が完成ではありません。
「みんなでつくる公園」とは公園を利用する一人一人が相互扶助のもと協力してつくりあげる公園。
きっと完成形はなく、その都度求められる形やつくり手によって公園は変わっていくんだと思います。
これからもFOLK FOLK Gardenを皆様と一緒につくっていきたいと思います。
改めてご支援いただいた皆様、開放に至るまで公園をいっしょつくり上げていただいた皆様、公園を利用してくださる皆様、ありがとうございます。
受賞ギャラリーのご紹介
https://www.g-mark.org/gallery/winners/22726?text=folk+folk
FOLK FOLK Garden デザイン背景
私たちFOLK FOLKがある伊勢市神田久志本町には公園がない。ましてや今の公園は禁止事項ばかり。もっと自由に、大人も子どもも楽しめる開けた場があれば人々の生活はより豊かになるだろうと構想した。また現代社会、家族や学校、会社といった社会的グループの中で完結する生活を送る人々が多い。そんな社会的単位を飛び越え、交流ができる場として公園を開放。いわゆる共有地を目指す。カフェが隣接することにより、コーヒーを片手に親は安らぎ、子どもは身体を動かし遊ぶ。ホステルがあることにより、旅人は公園で伊勢市民の生活を肌身で感じられる。バスケットゴールがあることにより、学生と大人が交わりゲームを楽しむ。文化が交錯し、人々が心身ともに健康に過ごす共有地となり、新たな心の拠り所となるように思いを込めて。
デザインの経緯とその成果
地域に今までなかった居場所ができ、共有・共創・相互扶助を感じる社会を作りたいと思いました。 すでに子供たちはワイワイ遊び、カップルはデートをし、新郎新婦はガーデンウェディングをして思い出の地となっています。 創意工夫した点としては、公園とはいえ大袈裟な遊具を設置しないこと。(ウェディングの邪魔にもならないように) 子供たちの知育として、地面に描かれたアートだけで遊べる仕掛けを作りました。 また、技術系・研究系のスタートアップ企業からの実証実験の場としても選ばれ、現在公園内で、「微生物発電(植物発電)」の実験から、発電の成果も出ています。(SDGsへの取り組み) 民主主義社会において、若い世代が選挙に行っても民意が通らない中で、自分達の行動が地域社会を変えていけるという成功体験を積むきっかけになるためにクラウドファンディングを敢えて使いました。このソーシャルアクションこそ共創社会です。
受賞の評価コメント
結婚式場(私有地)を共有地として地域に開放することで、新たなコミュニティの創出を促進する取り組み。式場という空間を独占せず、誰もが集える場所として提供することで、地域全体の結びつきが強まり、地域社会に大きく貢献している点に社会的意義を強く感じた。また、遊具を使わず地面のアートを活用したことで、低コストでありながら高い価値を提供しており、地域の共有・共創・相互扶助を促進するモデルとして他地域にも広がる可能性があると考える。FOLK FOLKの取り組みが、多くの人々に愛される場となり、こうした相互扶助を重視する民間企業が社会に増えていくことを大いに期待している。